不動産担保ローンでも借りることができないケースがある?

不動産担保ローンでも借りることができないケースがある?

不動産担保ローンなら、審査が甘いと考えている人も少なくありません。担保設定をしているのですから、担保の評価額くらいは借りることができると考えるのは当然です。

しかし、銀行などの金融機関や消費者金融会社などの貸金業者では、通常通り審査が行われます。ただし、その審査基準が他のローンと比べて若干審査が甘くなるようです。属性などの信用度が著しく低くなっている場合でしたら、審査に通るのは難しいかもしれません。また、不動産担保ローンに申し込みをする前に、自分自身でしっかりと不動産の価値を把握しておくようにしたいものです。

事業を行っている人が多いのが、不動産担保ローンです。実際にそれまであちこちで融資の申し込みをして断られて、仕方なく不動産担保ローンの申し込みをしたという人もいることでしょう。あまり審査落ちを繰り返しているような人でしたら、申し込みブラックになっている可能性があります。

これは、審査に落ちたということが信用情報機関を通じて、情報が共有化されているからです。審査に落ちたというのは、何か問題があったと思われがちですから、こちらでも審査に通すわけにはいかない、ということになるのです。

ですから、審査に落ちた場合でしたら万全を期すためにも、審査落ちから半年くらいは開けてから不動産担保ローンの申し込みをしたほうがいいでしょう。半年開けるのは、審査落ちの情報が半年間記録されるからです。半年経過で審査落ちの記録が削除されるということですから、余裕を見て半年以上経過してから、不動産担保ローンの融資の申し込みをするようにしましょう。

不動産担保ローンの融資額は土地など、不動産の評価額によって決まります。全体の評価額が1,000万円でしたら、そこから7割あるいは8割程度の融資額になるのが、一般的です。ですから、多い場合でしたら800万円が融資額になります。

事業者の場合は事業で使っている建物、あるいは土地などを不動産担保にする場合が多いことでしょう。不動産担保ローンは、いわば最後の砦ともいうべき融資です。支払いができなければ事業も成り立ちませんから、そういった意味では事業不動産を担保にするのは、ある意味理にかなっていると言ってもいいでしょう。

不動産担保ローンの融資の審査の難易度は、言われているほど高くはありません。むしろ審査基準は甘いのですが、だからといって不動産を担保にしたら、いくらでも借りることができるというわけではなく、あくまでも評価額内の融資にとどまるということを、しっかりと覚えておきましょう。