
ノンバンク系の不動産担保ローンは借りやすい
不動産担保ローンを取り扱う金融機関は、大きく銀行系とノンバンク系に区別する事ができます。大きな特徴としては、ノンバンク系の不動産担保ローンの方が審査が優しい点です。そして融資額も、ノンバンク系の方が多いとも言われています。
事業資金や運転資金をいかに早く融資してもらうと言うときには、ノンバンク系の方が対応は早いです。ここまでのメリットを聞くと、最初からノンバンク系の不動産担保ローンばかり良いと思ってしまうのですが、肝心の返済に関しては厳しいのです。
と言うのは、金利の高さです。事業資金にしても不動産担保ローンの場合、多額の融資を目的とする場合が多いですが、返済に関しては1%の差でも返済が苦しくなると言います。ノンバンク系の返済期間は20年など長い事も特徴です。これも月々の返済は楽そうですが、融資額が大きいとそうとも言えない現実が待っています。
不動産担保ローンでは個人借入も可能です。これも事業資金のように多額の融資ができますが、やはり返済の事は負担になることが多いです。返済の苦しさでと言うと、消費者金融やカードローンの方が利息は高いですが、融資額が低いですから結果的には総返済額は小さくなります。
不動産担保ローンの低金利に誘われて、多額の融資を申し込もうと言うときには、必ず返済のことを念頭に検討されることです。ただし、100万円程度の場合は、長い返済期間となったとしても、消費者金融などよりはずっと低金利でお得です。
しかし、返済期間が最初から長く設定されてしまうことで、総返済額の計算は必ず行ってください。固定返済期間になってしまうと結果的に、消費者金融などの方が総返済額だけに関しては、少なくなる計算の場合もあります。
不動産担保ローンの審査はノンバンク系の方が甘い
不動産担保ローンの融資額は高いのが特徴です。また、その融資額に見合わない年収だとしても、総量規制対象外の融資になりますから、原則的に借入がしやすいと言われています。主に事業資金として利用されることが多いですが、個人の不動産担保ローンなども対応しています。
現在は、銀行などでも不動産担保ローンの商品は多く、自宅のリフォーム資金学資のための、資金などに利用ができます。ただし、銀行では借りやすいと言えない審査の厳しさが指摘されています。
借入の点でいうと、やはりノンバンク系の不動産担保ローンのほうが、審査が優しいと言われているのが現実です。銀行の審査は厳しいだけではなく、時間がかかります。ですから、すぐに融資がほしい場合は使えない不動産担保ローンと言えるでしょう。
ノンバンク系の不動産担保ローンの審査は、スピード重視で1週間程度で融資実行ができることもあります。融資条件が甘いことで事業資金調達の手段として、使用されることも多いです。審査だけを焦点とすると、断然ノンバンク系の不動産担保ローンが有利になります。融資限度額に関しても銀行よりも多い事も指摘されていて、運転資金やつなぎ資金の資金調達には便利なことです。
しかし、返済計画をたてなければ、不動産を失うリスクがあります。ここは銀行でもノンバンク系の不動産担保ローンでも、気をつけなくてはいけない共通点です。
不動産担保ローンと評価額の関係
不動産担保ローンの融資で気をつけなくてはならないことがあります。銀行などの金融機関では、担保として差し出した不動産について、評価額を設定します。そして、実際の融資は7割程度だとされています。
例えば1000万円の不動産に対して、銀行は700万円の評価額を付けたとします。そして、実際の融資限度額は、490万円程度と言う結果です。自分の不動産が1000万円の値があると思って、1000万円の融資ではなく、490万円の融資になってしまうということです。
そして、この評価額は流動的であり、下がることがあります。最初の不動産担保ローンで200万円だけ借入して、あと290万円の余裕があると計算下としても、あとになってその評価額が下げれば、290万円の余裕がなくなってしまうのです。
おまけに、490万円融資限度額いっぱいの不動産担保ローン最中に評価額が下がったとしたら、その下がった分、新たな返済が請求される仕組みになっています。案外と、この点が不動産担保ローンの盲点となっています。
この仕組に関しては、銀行でもノンバンクでも同じ対応をしてきます。評価額の下げについては慎重な扱いが必要になります。時の流れを見た上で、いつも融資限度額の借入しないことが、必要とされています。
ただし、つなぎ融資で先に確実な返済ができるといったときには、ノンバンクの場合はオーバーローン(評価額7割以上の融資)の、相談にも対応しています。そのときには、確実な事業計画などの提出が必要とされています。しかし、これができないとなった場合、不動産を失うリスクも隣り合わせていますので、注意は必要です。
不動産担保ローンと根抵当権の設定
銀行系の不動産担保ローンは、融資実行まで1ヶ月はかかるとされています。ノンバンク系の金融機関においては、早くて1週間程度です。事業資金や運転資金が早急にほしいつなぎ資金のための不動産担保ローン利用者にとっては、この差は大きいです。
不動産担保ローンの場合、金融機関が抵当権をつけることになります。そこで、事業者などは根抵当権の設定によって、その金融機関との融資の出し入れの手続きを簡略化することができます。現在多くの事業者がこの根抵当権の執行で、融資限度額内の自由な借入をしていることも多いです。
いざ資金が必要というときには、根抵当権が生きるわけですが、もちろん銀行もノンバンクも設定が可能です。事業資金調達の手段としては、最初から根抵当権の設定がオススメです。その時に時間的余裕があれば、銀行の方が金利設定も低くなっています。
また、取引関係のある懇意にしている銀行であれば、ある程度の猶予も見込まれます。審査が早いノンバンクでは、金利が高めのところもあります。しかし、ネームバリューのある優良不動産担保ローン専門の、ノンバンク業者などでは金利設定を低くしたり、最初から融資限度額を抑え、返済期間を短期間にすることで、借りやすく、返済しやすい不動産担保ローンの提供もしています。
もちろんそこでの根抵当権設定の可能で、計画的な不動産担保ローンについては、そういったノンバンク系の事業者もおすすめです。最も、融資限度額が低すぎることで、最初から相手にならなければ話にならないのですが。
不動産担保ローンと抵当権の話
不動産担保ローンの対象担保がローン中である場合、銀行での利用は難しいです。不動産担保ローンは、金融機関が抵当権を設定するのですが、それが第1位でなくてはならない、それが融資条件であることが多いです。ですから、既に抵当権が設定されている物件に関しては、最初から融資を断る場合が多いです。
その点ノンバンク系で、主に事業者を対象としている不動産担保ローンの場合、第2位の抵当権でも対応してくれます。個人借入にも対応していますが、もちろん融資限度額は、第1位抵当権分から差し引いた金額になります。
審査の甘さで抵当権の位置関係は銀行とノンバンクでは、融資実行に大きな差が生じることになります。ノンバンクでの第2位抵当権にしても、返済が、滞りなく行えれば良いわけです。
一応、ノンバンクとしても、要相談の不動産担保ローンとしての扱いになりますが、融資限度額の減少さえ、了解した上での手続きになります。
低金利で保証人なしの不動産担保ローン。消費者金融などと比較しても借りやすい条件ですが、あくまでも返済に関しては計画をたてて、無理な融資は絶対に受けないことです。抵当権に関する返済については実行が不可能になったときには、不動産を失うという、リスクがあります。